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なぜまだ4号特例

家を建てた人、建築に携わっている人なら耳にしたことがあるかと思います。
この4号特例がまた廃止するか検討しているとのこと。

そう以前も4号特例を廃止するか?という議論が国交省あたりであったようだがいつのまにか議論が無くなっていた。

その代わりではないが、「長期優良住宅」のような優良な建物を推進していく流れになったとか。
そもそもなぜ、4号特例があるのか?

木造のいわゆる専用住宅のような規模の建物は4号建物と建築基準法上に定義させる。
その4号建物は建築基準法ができた当時、木造住宅の建築設計には棟梁が経験と伝統の技術によって行っていた為構造の検討が出来ているとして省略するとした。また、住宅は不特定多数の利用ではなし、この規模の建物で大きな構造の間違いはないだろうとういう事だ。

もちろん、戦後の住宅不足を解消するため、審査の手続きを簡略化したという事もある。
いずれしにろ、木造住宅くらいは最低限度の基準だけ設けておこうという事だった。
しかも、それが60年以上も続いているのだ。

今や昔のようなカンや経験や伝統的な技術を持った棟梁は どれだけいるだろうか?
本当に全ての木造住宅で構造を十分検討しているだろうか? そうあってほしいが、、、
7年ほど前の国交省の調査では
先般、四号特例が適用された建売住宅において、壁量計算を行っていない等 の不適切な設計が行われ、約1,800棟の住宅で構造強度不足が明らかになる事 案が発生している。
とあった。

常に改善が出来ないか見直すのが民間の常である。法律もそうあってほしい。

トラス・アーキテクト株式会社

892-0819 鹿児島市柳町1-5-101A

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災害に対し建築はどうあるべきか

2016災害に対し建築はどうあるべきか

先月の熊本での大地震。今後建築が抱える問題はさらに明確になっていくだろう。

100年に一度の大災害にいかにあるべきか?

熊本城の耐震設計は、今になればすばらしいものであったといえる。

揺れることに対し、重い瓦屋根が落ちて、地震力による揺れを軽減させていた。そのことにより建物は大きな損傷を受けずに済んだ。

もともと瓦屋根は重い。それは暴風雨に対し、建物が飛ばされない為でもあるのだ。そして瓦は地震時には落ちて地震力を逃がす。この発想も昔からあった様だ。

しかし、近年、防災瓦等の瓦を完全に屋根下地に固定するものが多くなっている。それはやはり台風では屋根瓦が飛ばされることによる被害を防ぐためだ。
だが、地震に対してはかえって建物を大きく揺らす原因になった。

また、昔ながらの伝統工法の木造の建物で基礎と上物の建物が固定されていない建物では、建物が基礎からずれることで地震力を建物へ伝えないようにしている。基礎から建物がはずれるが、倒壊はしないとうこともあった。

伝統工法の木造建築は 揺れる事で風や地震から耐えてきている。

したがって外壁や内壁等はもちろん壊れる。しかし、建物が倒壊しない設計を伝統工法ではやってきているのだ。

間違った補強が一番怖い。揺れを金物、不用意な筋交い等で無理やり抑えてしまうことだ。

昭和56年以前の建物に多いのはそこである。
しかも戦後の住宅不足が欠陥建物を多く生み出してきたのも事実だ。
そして住宅供給公社や旧建築基準法は、最低限の基準であり、そういった建物も事実倒壊してしまっている。

今後ますます、施工者はもちろん設計者の責務は大きくなってきている。省エネ設計も大事だが、今一度耐震、制震についてしっかりとした理解が設計者には望まれる。

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HEMS(ヘムス)について

HEMSとは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略です。
家庭で使うエネルギーを節約するための管理システムです。
家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」したりします。
政府は2030年までに全ての住まいにHEMSを設置することを目指しています。

以上、パナソニックさんからの引用でしたが、
うちの自宅もヘムスをつけております。 屋根がなく屋上なので、太陽光発電はありませんが、エネルギーの見える化を図っております。

その他、ヘムスのモニターが玄関ドアのTVホンを兼ねています。玄関の鍵が開いていると忠告してくれるみたい。
そうそう、2階リビングなので、1階の玄関のカギをわざわざ開け閉めしなくていいのはすごく楽です!!!
実際、モノとしては 家の中にモニター20センチ×10センチくらいが付き、分電盤が少し大きくなります。
・モニター
・分電盤
どちらもさほど気にする大きさではありません。
モニターでは、一日、月、年間の電気消費量をグラフ等で表示され、目標値を設定すればそれに対する評価もしてくれます。たまにのぞいてみると面白いです。
消費量が多いとペンギンが溺れています!!

また、家の中の家電(TVやエアコン)も付属部材でつながる事が出来、モニターで消費管理やスイッチの入り切り、さらにはスマホから操作する事が出来ます!!
ただ、機能に対して頭脳がまだついていかず、全て使えていません。これからも勉強です。

HEMSについて詳しい内容は
HEMS | Panasonic
https://www2.panasonic.biz/es/densetsu/aiseg